真央流 空手の基本 稽古の方法

1.まず、礼法を行います。

2.軽く手首・足首をまわします。ストレッチは、しません。ストレッチとは、伸ばすことで、体のばねを伸ばすと怪我をしやすくなりますので。

3.肩幅に軽く足を開きます。手は八の字に開きます。正面の中段への突きと、受けを練習します。慣れるまでは、突きだけ、受けだけでも結構ですが、慣れたら、必ず、突きと受けを、突いたら受け、受けたら突くと、自然と体がなじむまで繰り返します。

4.同様に、正面上段にも行います。

5.次に、正面下段にも行います。

6.そして、正面の上段→中段→下段の流れで、自然と突きと受け、受けと突きができるまで繰り返します。

7.なれたら、上段と中段の間、中段と下段の間も同様に練習します。

8.安定した足を平行にした練習ができるようになりましたら、次に、左足を一歩前に出し、同様に行います。できるようになったら、右足を一歩前に出して行います。

9.ここまで出来るようになったら、今度は、平行な足の位置で数回した後に、相手に押されて下がりながらの突きと受け、腰が後ろに下がった不安定な姿勢で、拳に体重を乗せて、重いパンチが打ち込めるのか、受けで、相手の攻撃を跳ね返せるのかを相手を想定しながら繰り返します。試合や実践的な練習(スパーリング)では、完全な姿勢でできることはまれで、基本は、崩れた姿勢での攻防ができるかがポイントとなります。なので、練習でもわざとに押された姿勢で行えば、その姿勢でどう戦い続けるのか、そこからどうやって相手を押し返すのかの癖がつき、冷静に対処敵る癖がつきやすいです。

10.体づくりとして、プランク・サイドプランク・クライムプランク・腹筋・拳立・腕立・指立・スクワット・ブリッジを、自分のできる回数からはしめてください。ある程度なれたら、2セット・3セットとセットを増やし、30回の3セットできるようになったら、1回ずつ増やし、標準で50回の3セット。できる方は、100回の3セットを超えることを目標にされると体力ができ、力が技に伝わりやすくなります。

11.ストレッチを行います。蹴り技のために、股関節を伸ばすように、してみてください。ここでのストレッチは、伸ばして疲れをとることと、技の幅を広げるために、腕や、腰などの関節をよく伸ばすようにしてみてください。例としては、足首をまわし→膝をまわし→軽く可動域を確かめてから→足のエクササイズを行い→かかとの上げ下げを行い→足を肩幅より広げ、両足のつまさきを左右に広げ、腰を少し下げ、両膝を両手で、開くように23秒、左足をそのまま伸ばし、かかとをあげ、両手を伸ばしてない足の前にたらし、腰を下ろして、左足のうらをじっくり23秒伸ばします。右も同様に行います。→両足を平行にし、立った姿勢から、両手を両足のつま先までもってゆき23秒。もどして後ろにそって23秒→両足並行で立った姿勢で、片腕を胸の前で伸ばし、反対の腕で押さえ23秒。左右。→姿勢は同じで、頭の後ろに手をたらし、肘を反対側の手で支えて23秒。左右。→頭の前後左右から手で軽く押し合って7秒ずつ。のように、ゆっくりと呼吸をしながら行います。

12.最後に礼法を行います。

これが、1回の練習の流れです。ただし、最初は、1.→2.→3.→10.→11.→12.のように、自分のできる範囲で無理せず行ってください。